提案トップはじめに1 茅ヶ崎市のエネルギー使用の現状2 提案
      > 3 提案の説明1・2 提案の説明3提案の説明4提案の説明5 提案の説明6

3 提案の説明

(3) 「茅ヶ崎エコエネルギーシステム」の構築

 高効率の冷蔵庫への買替、太陽光発電の導入などの資金を市民等に融資する制度を創設、省エネ等の利益で返済する仕組み(茅ヶ崎エコエネルギーシステム)を整備することが、省エネ・自然エネルギー導入の推進に有効であると思われます。

ア参加する主体の役割

  1. エネルギー室
    エネルギー政策立案と実施計画の総合調整の事務局であり、仕組み全体を統括します。
    市民や事業者の省エネルギー等の相談に応じ、市民節電所・市民発電所を認定します。
  2. 省エネ・自然エネルギー公社
    省エネ・自然エネルギー基金を運用、市民節電所、市民発電所に対し融資等実施上の支援を行います。
    市民節電所・市民発電所の工事見積もりの査定・検査の実務作業を実施します。
  3. 市民や事業者(市民節電所・市民発電所)
    市民や事業者は、資金融資、地域通貨などを活用して、高効率の冷蔵庫・エアコン買替、太陽光発電設置などを実施し、省エネルギー・自然エネルギー導入を進めることで市民節電所・市民発電所となります。
    公共施設や事業者などが設置場所を提供し、コミュニティ発電所を設立することも可能です。
  4. 市内民間事業者
    市内工務店・電気店・コンサルタント等で、省エネルギー診断、自然エネルギー導入調査を行い、診断・調査結果を基に省エネルギー機器の供給、省エネルギー工事、自然エネルギー導入工事を実施します。

イ財源の仕組み

  1. 地域通貨
    地域通貨を省エネルギー、自然エネルギー導入(省エネルギー診断含む)資金の一部として活用します。
  2. 省エネルギー・自然エネルギー基金
    市の積立金、出資金、寄付金等を財源とします。基金は市民節電所等への融資資金等となり、地域通貨の原資ともなります。市民節電所等の利益の一部は返済金として基金に還流します。
  3. 市民債券
    市民債券を発行し、コミュニティ発電所等の創設の財源とします。

ウ仕組みのフロー

  1. 市民又は事業者は、エネルギー室に市民節電所・市民発電所となることについて相談後、申請します。
    エネルギー室はこれを審査後認定します。
    公共施設を設置場所とするコミュニティ発電所の場合、エネルギー室は、ファシリティマネージメント室と協議し、その場所を提供します。また、地域の事業者が場所を提供することもあります。

  2. 登録された市民節電所・発電所の必要な資金は基金から融資を受けます。
    その一部は地域通貨として配布されます。

  3. 市民節電所・市民発電所は市内のエネルギーサービス会社(工務店・電気店・コンサルタント等)、または省エネルギーを進めるNPO と省エネルギー診断、自然エネルギー導入調査をして工事等契約し実施します。
    エネルギーサービスが地域通貨を受け入れている場合は、地域通貨を使用できます。

  4. 公社は省エネ改修、自然エネルギー導入工事の検査等で省エネ等導入の確認をします。

  5. 工事後の結果生じる省エネルギーの利益の一部又は、自然エネルギーから得られる利益の一部を返済金として基金に還流します。

エ仕組みの効果―市民版ESCO

 基金が潤沢になれば、市民、事業者は初期投資をほとんど用意しなくても省エネルギー改修や自然エネルギー導入を進めることが可能になります。
 さらに、市内に省エネルギー等のサービス企業などの環境負荷を低減させる業種を多数育成し、雇用の創出を促すことで、市内経済の活性化が可能となります。


図 省エネルギー・自然エネルギー推進の仕組み
図 省エネルギー・自然エネルギー推進の仕組み


図 節電所イメージ
図 節電所イメージ


next


ちがさき自然エネルギーネットワーク(REN
Chigasaki Renewable Energy Network
トップページ  メール
当サイトに掲載の文章・図面等は
ちがさき自然エネルギーネットワークが著作権を保有・または掲載を許可されているものです。
転載される場合にはあらかじめお問い合せ下さい。一部引用の際には出典とトップページのURLを明示してください。
リンクいただいた場合は、事後にでもご連絡いただければ幸いです。